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国際関係学部 小泉 康一名誉教授の著書『難民・強制移動研究入門』が出版されました<明石書店>

国際関係学部 小泉 康一名誉教授の著書『難民・強制移動研究入門』が出版されました。<明石書店>

内容紹介

避難場所を求めて国境を越える何百万もの人々の中で、誰に庇護の優先度を与え、それはどんな根拠によるべきか。倫理上の義務と知の探究を軸に、従来の援助動向と国際的な研究成果を辿り、混沌とする世界に対峙するための道標を示した、初の包括的な案内書。 

(明石書店 ホームページより引用)

目次

序章 研究へのすすめ

第1章 難民をめぐる危機の諸相と、難民・強制移動研究
1 「グローバル難民危機」?
2 過渡期の難民・強制移動研究

第2章 難民・強制移動研究の歴史
1 一九二〇年代――研究の萌芽期
2 一九七〇年代以降――政策志向のアプローチと批判的研究の出現
3 一九八〇年代――研究拠点の確立
4 一九九〇年代から現在まで――「難民研究」から「強制移動研究」へ

第3章 研究の目的と方法
1 研究の目的と範囲
2 研究の方法
3 学際研究――必要な、様々な学問分野からのアプローチ

第4章 用語と分類、理論と概念、プロセス、倫理
1 用語と分類
2 理論・概念上の課題
3 プロセス――時間と空間
4 倫理

第5章 研究上のカギとなる論点
[論点1]研究と政策の関わりについて
[論点2]研究対象の線引き
[論点3]気候変動による移民の扱い
[論点4]不可視の問題
[論点5]可動性と不可動性
[論点6]方法論上の論議
[論点7]学際研究の利点と弱点

第6章 古くて新しい課題への対処――現状認識と変革への視点
1 グローバル化と、問われる人道主義の真価
2 難民は、安全保障への脅威?
3 拡大する保護ギャップ――難民と「非」難民?
4 国家主権と庇護申請者の保護
5 恒久的解決策の区別立ては必要か
6 負担分担――不断の調整により、人道統治へ
7 敬遠・忌避される難民キャンプ
8 都市難民へのアプローチ
9 受け入れでの選好と差別――道徳上の課題
10 不可視の脆弱者と、その支援
11 脱出不可能な状況におかれた「非」市民(外国人)への支援
12 気候変動と強制移動
13 支援と自立

終章 難民・強制移動研究の将来


あとがき
参考文献
索引 

 

(明石書店 ホームページより引用)

出版年月

2024年3月

価格

単行本:3,500円+税

電子書籍:2,800円+税

全文

260ページ

出版社

明石書店