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レポート英語圏

【イギリス】セントラルランカシャー大学

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現在、イギリスのセントラルランカシャー大学に留学しております、外国語学部日本語学科3年W.Mです。不安から始まった留学も気がつけば終わりがやってきてしまいました。テストや提出物を終え、残るは帰国のみです。

 

 

この留学を振り返って一番に感じるのは、たくさんの人に優しさや幸せを与えてもらって過ごしてきたということです。すれ違いざまに目が合えば微笑み合い、自信がなさそうにすると「いいんだよそれで、もっと自信持ちな」と言われたり、店員さんとは挨拶をしたり会話をしたり。そのような毎日の小さなやりとりがとてもあたたかく幸せに感じました。また今回のテストでは20人にアンケートをとりその結果を元にプレゼンテーションをするというものがありました。私たちのチームは街中や公園でアンケートをとることにしたのですが、声をかけた老若男女全ての方に快く回答してもらい、頑張ってねと言ってもらいました。断られたり避けられたりする想定でいたのでこの反応は意外で、街頭アンケート終了後の心はとてもあたたかかったです。そのほかにも日々、拙い私の英語を諦めずに聞いてくれる人、100%は通じていなくても一緒に楽しく過ごしてくれる友人、離れた地で出会えた日本人に救われながら生活していました。もともと一人好きな性格ではありますが、この留学中は人と関わりを持つことが楽しく、人間関係に助けられて生活しているのだとありがたみを感じました。

 

 

留学出発前からすでにコンフォートゾーンを抜け出すことへの後悔があった私がホームシックも経験したのちこのように毎日幸せを感じながら、イギリスに感謝の気持ちをもちながらここを去れることは想像もしていませんでした。やはり度々、日本では経験せずに済むであろうトラブルに遭遇し、いかに日本では心地よく生きていたのかを実感することもありました。しかしそのような度重なるトラブルさえも自分が変わるチャンスかつ現地の人と話すチャンスで、対処できるたびに自信になっていきました。私は留学開始後に帰国前の自分宛にいくつか質問を書いていたのですが、その時の気持ちや予想と現在の考えが異なることに自分自身驚きました。イギリスに対する気持ち、印象、日本に対する考え、自分が変わったと思う部分、自分は何を求めているのか、など、自分でも気がつかないうちに変化していたようです。これが慣れるということか、視野が広がるということか、と手に取るように理解しました。留学前に見漁った留学レポートにはみんな「価値観が変わる」、「帰国が複雑な気持ち」と書かれていました。その気持ちが今なら理解できます。これはやはり経験してみないとわからないものでした。

 

 

今回このような貴重な経験ができたのは、不安ばかりの私を応援してくれた家族と友人、留学が気になり出した頃から現在までたくさんサポートをして下さった国際交流センターの方々、大学生活が円滑に進むようサポートしてくださった日本語学科の先生方のおかげです。紛れもなく濃厚な7ヶ月半でした。ありがとうございました。帰国後は日本で、自分の将来に向けてすべきことに真摯に取り組んでいきたいと思います。